「社長の専門学校」M&Aセルサイトアドバイザー協会所属 

顔写真は入れるべき?クリニック(医院 歯科医院)の野外看板に顔写真を入れる理由

顔写真は入れるべき?クリニック(医院 歯科医院)の野外看板に顔写真を入れる理由

顔写真は入れるべき?クリニック(医院 歯科医院)の野外看板に顔写真を入れる理由

医療機関やクリニック(医院 歯科医院)は激しい競争の中で患者を引き寄せるためにさまざまな広告手段を用いています。その中で、クリニックの看板に医師やスタッフの顔写真を掲示することは、患者に対する信頼感やアピール力を高め、集客効果を期待できると言われています。この記事では、顔写真がもたらすクリニックの看板への効果について詳しく掘り下げていきます。

目次

顔写真を入れる理由

1. 信頼感の向上

クリニックの看板に医師やスタッフの顔写真を掲示することで、患者に対する信頼感が向上します。顔写真があることで、医療従事者が実在の人物であることが伝わり、患者はよりリアルな印象を受けます。医師の笑顔や親しみやすい表情は、患者に対して安心感を与え、治療に対する期待感を高めることができます。

信頼感の向上につながる心理的理由


患者さんの心理学的な観点から、顔写真を入れることが信頼感向上に寄与する理由はいくつかあります。

以下に、主な心理学的な理由を説明します。

  1. 視覚的なアイデンティティの提供: 人は視覚情報を頼りに他者を認識し、信頼感を築きます。顔写真は医師やスタッフのアイデンティティを視覚的に提供する手段です。医師の顔を見ることで、患者は相手が誰であるかを確認し、医療従事者に対する信頼感が生まれます。
  2. 非言語コミュニケーションの重要性: 人は非言語的なサインや表情を通じてコミュニケーションをとり、相手の感情や態度を読み取ります。医師やスタッフの笑顔や表情が写真に表れていると、患者はこれを通じて親しみや信頼を感じやすくなります。非言語コミュニケーションは医療の分野でも非常に重要であり、顔写真を通じてそれを補完できます。
  3. 人間らしさと共感の醸成: 人は他者が人間らしさを示すことで、共感しやすくなります。医師やスタッフの顔写真があることで、医療従事者が単なる専門家だけでなく、人としても温かさや理解を持っていることが伝わります。共感が生まれることで、患者はより良い医療体験を期待し、信頼感が向上します。
  4. 医療従事者の実在感: 顔写真は医療従事者の実在感を強調します。患者が治療を受ける相手が実在の人物であると感じることで、医療行為がより現実的で信頼できるものとなります。これにより、患者は医療従事者に対して自身の健康を委ねることに対して安心感を抱きます。
  5. 記憶に残りやすさ: 顔は人間の脳にとって非常に記憶に残りやすい情報です。医師やスタッフの顔写真があることで、患者は簡単に医療従事者を覚え、クリニックや医療機関を思い出しやすくなります。これが患者の信頼感や継続的な関係構築につながります。

2. 顔を知ることで距離感の縮小

医療機関はしばしば冷たく、堅苦しいイメージがあります。しかし、看板に医師やスタッフの顔写真を掲示することで、患者との距離感が縮まります。患者は医師やスタッフが人間であることを感じ、よりリラックスした雰囲気でクリニックを訪れることができるでしょう。これにより、患者と医療従事者とのコミュニケーションがスムーズになり、治療プロセスが円滑に進行する可能性が高まります。

3. 印象づけとブランド構築

顔写真はクリニックのブランド構築にも一役買います。医師やスタッフのプロフェッショナルなイメージが、クリニック全体の信頼性を高め、良い印象を患者に与えます。これにより、患者は他の医療機関との比較を行う際に、クリニックの特徴や医師の専門性を覚えやすくなります。

ブランディングとは

クリニック(医院 歯科医院)のブランディングは、そのクリニックが患者や一般の人々にどのような印象を与え、どの価値観や特徴を伝えるかを戦略的に構築し、広く認識されるようにするプロセスです。ブランディングは企業や組織だけでなく、医療機関やクリニックにも重要な役割を果たします。

以下は、クリニックのブランディングの要素とその重要性についての概要です。

ブランディングの5つの要素

  1. ロゴとビジュアルアイデンティティ: クリニックのロゴやビジュアルデザインは、視覚的な印象を形成します。色彩、フォント、ロゴデザインはクリニックの特徴や専門性を表現し、一貫性を持ったビジュアルアイデンティティを構築します。
  2. メッセージとコミュニケーション: クリニックのコミュニケーションは、患者や一般の人々に向けたメッセージや情報を含みます。これは広告、ウェブサイト、ソーシャルメディアなどで行われ、クリニックの特徴や価値観を伝えるために重要です。
  3. 患者体験とサービスの質: クリニックのブランディングにおいて、実際の患者体験や提供される医療サービスの質が非常に重要です。患者は自身の経験を通じてクリニックに対する印象を形成し、口コミや評判がブランドに大きな影響を与えます。
  4. 医療従事者のプロフィールと顔写真: 医師やスタッフのプロフィールや顔写真は、クリニックのブランディングにおいて重要な要素です。医療従事者の専門性や人間性を伝え、患者との信頼関係を築く一助となります。
  5. 地域社会との関わり: クリニックが地域社会と積極的に関わり、地域への貢献や健康教育活動などを行うこともブランディングの一環となります。地域社会とのポジティブな関係はクリニックのイメージを向上させます。

ブランディングの重要性

  1. 差別化と競争力の向上: ブランディングはクリニックを他の医療機関と差別化させ、競争力を向上させる手段です。独自性や特長を強調することで、患者はクリニックを他と区別しやすくなります。
  2. 信頼感と関係性の構築: 良好なブランディングは患者に信頼感を与え、患者との関係性を構築します。患者はクリニックが提供する医療サービスやアプローチに対して信頼を抱き、長期的な信頼関係を築くことが期待されます。
  3. 新規患者の獲得とリテンション: 強力なブランディングは新規患者を引き寄せ、既存患者を維持するのに寄与します。印象的なブランドイメージは患者に良い印象を与え、クリニックへのアクセスや利用の意欲を高めます。
  4. 地域社会との結びつき: 地域社会との良好な関係は、クリニックが地域に根付き、信頼される存在となることを支えます。地域の期待やニーズに対応することで、クリニックの地域社会への結びつきが強化されます。

クリニックのブランディングは印象づけや信頼感の構築を通じて、患者との強い結びつきを築くとともに、地域社会や医療業界全体での存在感を高める役割を果たします。

4. 知名度の向上

看板に掲示された顔写真は、クリニックの知名度向上にも寄与します。地域社会や近隣の住民がクリニックの存在を知り、顔を覚えることで、口コミや紹介によって新しい患者が増える可能性があります。特に、地域社会において医療従事者が顔を出すことは、クリニックの親しみやすさをアピールする手段となります。

知名度の向上につながる単純接触効果

単純接触効果(mere exposure effect)は、心理学の概念の一つで、ある刺激物が人々に何度も繰り返し提示されると、それに対する評価が肯定的になる傾向があるという現象を指します。簡単に言えば、「見慣れたものは好ましい」という原則です。

顔写真が単純接触効果につながる理由はいくつか考えられます。

  1. 安全感の構築: 見慣れたものや人には安全感を感じることができます。未知のものや人に比べて、見慣れたものには予測可能性が高まり、それによって安心感が生まれると考えられます。
  2. 認知の容易さ: 脳は見慣れた情報を処理するのが容易であると感じます。そのため、何度も繰り返し提示された情報は、脳が処理しやすく、ポジティブな印象を形成しやすくなります。
  3. ポジティブな経験の結びつき: 繰り返し提示された刺激物は、それに伴う経験が多い可能性があります。この経験がポジティブであれば、単純接触効果はより強化されるでしょう。

単純接触効果は、マーケティングや広告、人間関係、メディアなどさまざまな領域で応用されています。商品やブランド、人物などが何度も露出されることで、それに対する好意的な態度や評価が形成されやすくなるとされています。

私も前職で商品のPRのためダイレクトメールを活用しておりました。開封率や反響率という視点も重要ですが、もっとも重要視した視点が送付回数です。1回の送付の反響率よりも複数回の方が数倍反響率が良くなりました。

5. イメージ戦略の一環

クリニックのイメージ戦略において、看板に顔写真を掲示することは一環となります。クリニックが提供するサービスや特徴を伝えるだけでなく、医師やスタッフの個性や専門性をアピールすることで、患者はより具体的な情報を得ることができます。これにより、患者はクリニックを選ぶ際により自らに合った医療機関を見つけやすくなります。

まとめ

顔写真をクリニックの看板に掲示することは、患者との信頼関係構築やクリニックの広告効果を向上させる重要な手段となります。患者は医師やスタッフとの顔見知りから安心感を得ると同時に、クリニックのブランドに親しみやすくなります。これにより、クリニックは地域社会での認知度を向上させ、持続的な患者獲得に繋げることができるでしょう。総合的なイメージ戦略として、顔写真の活用を検討することがクリニックの発展に寄与することを思います。

ATSUSHI SABURI

株式会社アドメディカル代表。大学卒業後、大手予備校に就職。学生募集に携わる。特にデジタル領域に力を注ぎ、ホームーページのSEO・MEO対策、インターネット広告、コンテンツマーケティングを中心に売上拡大。少子化が進む教育業界で毎年120%売上を伸ばす。独立後は、予備校時代のノウハウと人脈を生かし、富裕層向けの広告プランニング、SEO・MEO・インターネット広告のインハウス(内製)化のサポートを中心に事業展開。

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