「社長の専門学校」M&Aセルサイトアドバイザー協会所属 

個別指導塾の経営者【必読書】ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

個別指導塾の経営者【必読書】ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

個別指導塾の経営者【必読書】ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

個別指導塾の経営で日々奮闘している経営者は、教育者でもあり、生徒たちが夢を追い、成績を伸ばし、将来に向けて歩みを進める手助けをしている毎日。しかし、その一方で、経営者としての課題に悩まれていることもあります。新たな生徒の獲得、教室の効率的な運営、スタッフのトレーニング、そして時には厳しい競争に直面することもあるでしょう。今回は私が個別指導塾が働いていた時代に、効率的な教室運営、顧客単価アップなど個別指導塾の経営の悩みを解決するヒントがつまった本を紹介します。この本を読んで、私は教室稼働率がほぼ100%だと思っていた教室を130%まで増加させることができました。かなり前の本ですが、今読み返しても新鮮です。

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

目次

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

私が読んだ本は、「ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か」です。この本は、イスラエルの物理学者でありビジネス書作家でもあるエリヤフ・ゴールドラット(Eliyahu M. Goldratt)によって書かれたビジネス小説です。この本は1984年に初版が発行され、その後も多くの言語に翻訳され、世界中の経営者やビジネスプロフェッショナルに影響を与えています。

物語の中心には、工場のプラントマネージャーであるアレックス・ロゴという登場人物がいます。アレックスは経営課題に直面し、製造プロセスでの効率とパフォーマンスの向上を求められます。彼はゴールという仕組みを理解し、その中で生じる制約やボトルネックを見つけ出すことで、企業全体の目標を達成するための手法を学んでいきます。

工場ので働く人の話なので、個別指導塾とは関係がないと思うかもしれませんが、「ボトルネック」はどんなビジネスにも存在します。この本を読むと個別指導塾にとってのボトルネックが発見でき、改善するポイントが見えてきます。

「ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か」では、制約理論(Theory of Constraints)と呼ばれる経営理論をベースにして、ビジネスの最終目標や制約を理解し、それに基づいて効果的に意思決定を行う方法が解説されています。制約理論は、企業の運営においてボトルネックや制約がどのように影響を与えるかを理解し、全体最適を追求するためのツールとして広く受け入れられています。

『ザ・ゴール』はビジネス書だけでなく小説としても読みやすく、具体的な事例を通してビジネスの根本的な原則を理解する手助けとなります。ページ数は多いですが、読みやすいのでスラスラと読めます。活字が苦手な人は漫画もあるので、漫画をお薦めします。

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か 内容のポイント

「ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か」では、アレックスが自身の工場で生産の制約(ボトルネック)を見つけ、その制約を解消することで全体の生産性を向上させる過程が描かれています。この過程を通じて、制約理論がビジネスにおいてどのように役立つかが理解されます。

以下この本の内容のポイントです。

  1. 制約の重要性: 企業全体の生産性や収益を向上させるためには、制約(ボトルネック)を理解し、その解消に注力する必要がある。
個別指導塾の制約

個別指導のスペース、講師のスケジュール、指導強化、指導学年などといった制約があります。

2.全体最適の追求: 制約理論は全体最適を目指すものであり、個々の工程や部門だけでなく、全体のシステムを最適化することが重要である。

個別指導塾の追求

成績向上や合格実績も必要ですが、一番は利益ですよね。

3.効率と効果のバランス: 生産プロセスにおいて単に効率を追求するだけでなく、全体の目標に対する効果的な貢献が求められる。

効率と効果のバランス

毎日のように自習には来るがが、授業はあまり受講していない、こんな生徒の扱いはどうするのか?

4.連鎖反応の理解: ある部分の改善が他の部分にどのように影響するかを理解し、連鎖反応を最小化することが大切。

連鎖反応

個別指導スペースの使用方法を変更したら、新たな個別指導スペースが生まれ、新たな授業が実施できた。

『ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か』が個別指導塾の経営に役立つ5つの理由

「ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か」が個別指導塾の経営に役立つ理由は下記のとおりです。

  1. 制約理論の理解: 本書は制約理論を紹介しており、これは個別指導塾の経営においても適用可能です。制約理論は、どこが最も業績に影響を与えているかを特定し、その制約を解消することで全体の効率を向上させるアプローチを提供します。
  2. リーダーシップと意思決定の重要性: 本書では主人公がリーダーシップの重要性や意思決定の難しさに直面します。個別指導塾経営者も常に効果的なリーダーシップと的確な意思決定が求められます。
  3. 全体最適の視点: 本書は全体最適を目指す考え方を強調しています。個別指導塾の経営も単なる一部門だけでなく、全体の視点で最適化することが重要です。例えば、生徒の成績向上と同時に、スタッフのトレーニングやマーケティング戦略を考慮する必要があります。
  4. 連鎖反応の理解: 本書は連鎖反応の理解に焦点を当てています。個別指導塾経営においても、ある変更が他の側面に与える影響を予測し、バランスを取ることが不可欠です。
  5. 変革と改善の重要性: 本書の主人公が組織内での変革と改善を通じて問題に取り組む姿勢は、個別指導塾経営者にも参考になります。継続的な改善と変革が、競争に対抗し、生徒やスタッフの期待に応えるために必要です。

「ザ・ゴール」は経営理論とリーダーシップに関する概念を物語を通じて分かりやすく伝えており、これらの考え方が個別指導塾の経営に応用できる価値があります。

まとめ

「ザ・ゴール」の教えを個別指導塾の経営に取り入れ、制約を見極め、全体最適を目指す姿勢は、成功への道を照らしています。リーダーシップ、連鎖反応、変革の理念が結びついて、個別指導塾が生徒とともに成長し、未来に向けてさらなる飛躍を遂げる手助けとなります。積極的な意思決定と効果的なリーダーシップのもと、「ザ・ゴール」を学ぶことで、個別指導塾経営者の皆さんが目指す究極の目標に一歩近づくことができれば幸いです。

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何かの表面裏面の写真

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

ATSUSHI SABURI

株式会社アドメディカル代表。大学卒業後、大手予備校に就職。学生募集に携わる。特にデジタル領域に力を注ぎ、ホームーページのSEO・MEO対策、インターネット広告、コンテンツマーケティングを中心に売上拡大。少子化が進む教育業界で毎年120%売上を伸ばす。独立後は、予備校時代のノウハウと人脈を生かし、富裕層向けの広告プランニング、SEO・MEO・インターネット広告のインハウス(内製)化のサポートを中心に事業展開。

目次