「社長の専門学校」M&Aセルサイトアドバイザー協会所属 

学習塾の集客アイデアは|KPIを設定しよう!

学習塾の集客アイデアはなかなか思いつきません。ただ、今まで行ってきたことのどこに力を入れるべきかを明確にすることはできます。合格者や成績向上者を多く出し、口コミで生徒を集める学習塾、多くの広告を打ち出す学習塾、学習塾の集客に成功し売上向上を狙うため、KPIを設定しましょう。そして、KPIの数値をチェックし、対策を立てることが新たな集客のアイデアにつながります。

目次

KPIとは

KPI(Key Performance Indicator)は、「主要業績評価指標」と訳され、組織やプロジェクトの成功や進捗を測定し、評価するための定量的な指標を指します。KPIは、特定の目標や戦略に基づいて設定され、その達成度や進行状況を分析するために使用されます。主にビジネスや組織において、効果的なパフォーマンス管理や目標達成を追求するために活用されます。IT企業などでよく用いられる言葉だと思います。

KPIの特徴

KPIは以下の特徴を持っています。

  1. 数値化: KPIは数値で表されるため、具体的な指標となります。数値によって、目標の達成度や進捗を客観的に評価することが可能です。
  2. 重要性: “Key”(主要)という言葉が含まれている通り、KPIは組織やプロジェクトの成功に対して重要な影響を持つ指標です。主要な業績を評価するために選ばれることが多いです。
  3. 戦略と関連性: KPIは組織の戦略や目標に直接関連し、それらを具体的な数値で測定するための基準として機能します。適切なKPIは、戦略の進行状況や成功を定量的に評価するのに役立ちます。
  4. 追跡可能性: KPIは定期的な監視や評価に適しています。進捗を定期的に追跡することで、必要に応じて調整や改善策を講じることが可能です。

ビジネスの場合、売上高、顧客満足度、利益率などが一般的なKPIの例です。プロジェクトの場合、進行状況、予算遵守度、品質指標などがKPIとして設定されることがあります。学習塾だと顧客満足度を進学率や合格率、成績上昇率などと定義して計測する必要があります。

KPIの設定方法

KPI(Key Performance Indicator)を設定する際には、以下のステップを考慮することで、組織やプロジェクトの目標に合わせて適切な指標を選定することができます。

  1. 目標の明確化: まず、何を達成したいのか、どのような目標を持っているのかを明確に定義します。具体的な目標がないと、KPIを設定する際に方針が定まりにくくなります。
  2. 戦略との関連性: 目標とKPIの間に関連性があることを確保します。選定したKPIが、組織やプロジェクトの戦略に沿っていることが重要です。
  3. SMART原則の適用: KPIはSMART原則(Specific, Measurable, Achievable, Relevant, Time-bound)に従って設定します。
    • Specific (具体的): KPIは具体的で明確な内容であるべきです。
    • Measurable (計測可能): KPIは数値で評価可能であるべきです。
    • Achievable (達成可能): 設定したKPIは現実的な目標となるべきです。
    • Relevant (関連性): KPIは目標に関連しており、組織の方針と一致しているべきです。
    • Time-bound (期間限定): KPIには達成期限や評価頻度が明確に設定されるべきです。
  4. 定量的な数値の選定: KPIは数値で評価されるため、どのような数値を使用するかを選定します。例えば、売上高、利益率、顧客数などの指標が含まれます。
  5. 適切なデータの収集方法: KPIの計測に必要なデータを収集するための方法やソースを確保します。正確なデータを取得する手段を検討することが重要です。
  6. 進捗の定期的な評価: 設定したKPIを定期的に評価し、進捗や成果を確認します。定期的な評価を通じて、必要な調整や改善策を導入することができます。
  7. KPIのバランス: KPIはバランスが大切です。多すぎるKPIは管理が難しくなりますので、重要な指標を選定し、適切な数に絞ることが重要です。
  8. チームとの共有: KPIは組織内の関係者やチームと共有されるべきです。チームメンバーがKPIを理解し、共通の目標に向かって努力することができます。

学習塾の目標を売上と掲げた場合、売上を構成する数値を明確にすることが重要です。

(例)

売上=新規問い合わせ数×成約率×継続率

 

例えば、売上を構成する要素を上記のように掲げた場合、問い合わせ数が少ない時期は、成約率を高めるため、体験授業の内容を変更する、入校特典の見直しをする、などさらに取り組みを明確にすることができます。

ある程度学習塾を経営すると経験則で何となく、と考えがちです。まずはKPIを定め、目先の数値の変化を確認することが集客、売上向上につながるヒントとなります。

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