「社長の専門学校」M&Aセルサイトアドバイザー協会所属 

ホームページから集患するために。GA4を活用しよう

ホームページから集患するために。GA4を活用しよう
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集患のためにホームページの状況把握を

クリニック(診療所)や歯科クリニック(診療所)の集患対策としてホームページを充実は欠かせません。それは新規の患者さんがクリニックに訪れる前に必ずホームページを見るからです。ホームページの印象が悪いと患者さんは訪れてくれません。このように集患にはクリニックのホームページの充実が必要です。患者さんの病状把握のために症状を調べるように、クリニックのホームページの症状を把握する無料ツールがあります。この無料ツールでホームページの細かな情報を把握することができます。それはGA4(Googleアナリティクス4)です。

GA4とは

Google Analytics 4(GA4)は、Googleが提供するウェブアナリティクスツールの最新バージョンです。GA4は、ウェブサイトやモバイルアプリ、その他デジタルプラットフォーム上でユーザーの行動とインタラクションを追跡し、分析するためのツールです。以前のバージョン(Universal Analytics)は23年の7月よりGoogle Analytics 4(GA4)へと置き換わりました。

GA4の優れている点

Google Analytics 4(GA4)は、以前のバージョン(Universal Analytics)と比較して多くの新機能と改善点があり、以下はその優れている点です。

  1. イベント中心のデータ収集: GA4はイベント中心のデータモデルを採用しています。これにより、ユーザーの行動やインタラクションに対して柔軟にデータを収集でき、ウェブサイトやアプリの詳細な分析が可能です。以前のバージョンでは制約があったのに対し、GA4は広範なデータを収集できます。
  2. クロスプラットフォームの分析: GA4はウェブサイトだけでなく、モバイルアプリやウェブアプリ、IoTデバイスなど、さまざまなプラットフォームからのデータを一元管理できます。これにより、ユーザーがどのデバイスやプラットフォームを使用しているかを追跡し、クロスデバイスの分析が可能になります。
  3. 機械学習と予測分析: GA4は機械学習モデルを活用し、ユーザーの行動やコンバージョンの予測を行う機能を提供します。これにより、将来のトレンドや機会を把握し、マーケティング戦略を最適化するのに役立ちます。
  4. ユーザー中心の分析: GA4はユーザーセンタリックなアプローチを強化しており、ユーザーIDを活用してユーザーの行動を追跡できます。これにより、個別のユーザーの経路やコンバージョンを詳細に理解し、パーソナライズされた体験を提供できます。
  5. データ保持とプライバシー: GA4はプライバシーに対する配慮が強化されており、データの保持期間やデータ収集に関する設定をカスタマイズできます。これは、データ保護法や規制に適合するために重要です。
  6. リアルタイムデータ: GA4はリアルタイムデータを提供し、ウェブサイトやアプリのパフォーマンスを迅速に把握できます。これは特にオンラインマーケティングキャンペーンのモニタリングに役立ちます。
  7. 改善されたイベントトラッキング: GA4ではイベントのトラッキングが改善され、イベントパラメータの柔軟性が高まりました。カスタムイベントの設定が容易になり、詳細なデータを収集できます。
  8. 分析ハブ: GA4の新しい分析ハブは、データをダッシュボードに集約し、カスタムレポートを簡単に作成できるようにします。これにより、データの可視化と理解が向上します。

GA4は、より包括的で高度なデータ分析とプライバシーに焦点を当てたアプローチを提供しています。これにより、ビジネスはユーザーの行動をより詳細に理解し、マーケティング戦略や製品改善に役立てることができます。

GA4の設定方法

Google Analytics 4(GA4)を設定するための基本的な手順を以下に示します。GA4の設定は、ウェブサイトやアプリにタグを追加し、Google Analyticsの設定画面でプロパティを構成するプロセスです。

  1. Google Analytics 4のアカウント作成:
    • Google アカウントにログインし、Google Analyticsにアクセスします。
    • データを収集するプロパティ(ウェブサイトまたはアプリ)の名前を指定して新しいプロパティを作成します。
    • ウェブサイトの場合、ウェブサイトのURLを入力して、アカウントの詳細を設定します。
    • アプリの場合、アプリのプラットフォーム(iOS、Android、その他)を選択します。
  2. プロパティ設定:
    • プロパティの設定画面で、Google Analytics 4のデータ収集の詳細を設定します。これには、データ保持ポリシー、データ送信先の設定、ユーザーIDの有効化などが含まれます。
  3. 測定ID(Measurement ID)の取得:
    • プロパティの設定を完了すると、測定ID(Measurement ID)が生成されます。このIDは、ウェブサイトやアプリにGoogle Analytics 4のトラッキングコードを統合するために使用されます。
  4. タグの設定とトラッキングコードの配置:
    • ウェブサイトの場合:
      • 生成された測定IDを使って、ウェブサイトにGoogle Analytics 4のタグを追加します。通常、このタグはウェブサイトの全ページに配置されます。Google Tag Managerを使用することもできます。
      • イベントトラッキングのカスタマイズを行う場合、追加のタグを設定することもあります。
    • アプリの場合:
      • 測定IDを使用して、モバイルアプリにGoogle Analytics 4のSDKを統合します。SDKのバージョンはプラットフォームに応じて異なります(Firebaseを使用する場合、Firebase SDKが統合されます)。
  5. データの確認とテスト:
    • タグが正しく配置され、データが収集されているかどうかを確認するために、ウェブサイトやアプリをテストします。Google Analytics 4のダッシュボードでリアルタイムデータを確認できます。
  6. イベントの設定とカスタマイズ:
    • GA4ではイベントのトラッキングが重要です。必要に応じて、カスタムイベントやイベントパラメータを設定してデータをカスタマイズします。
  7. カスタムレポートとダッシュボードの作成:
    • ダッシュボードやカスタムレポートを作成して、データを分析できるように設定します。GA4の新しい分析ハブを活用してデータの可視化と理解を向上させることができます。
  8. プロパティの設定を定期的に確認:
    • プロパティの設定やデータ収集が正常に機能していることを定期的に確認し、必要に応じて調整を行います。

GA4の設定は、ウェブサイトやアプリの要件に合わせてカスタマイズできます。プラットフォームごとに設定手順が異なる場合があるため、詳細な設定ガイドを確認することをお勧めします。また、Google Analyticsの公式ドキュメンテーションも役立つ情報源です。この機会に集患のため貴院のホームページの症状を把握してみてはいかがでしょうか。

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