「社長の専門学校」M&Aセルサイトアドバイザー協会所属 

自宅で小さな【個人塾を開業】したい 開業までの準備物と注意点を解説

自宅で小さな【個人塾を開業】したい 開業までの準備物と注意点を解説

自宅で小さな【個人塾を開業】したい 開業までの準備物と注意点を解説

教育に情熱を持つ方が増える中、自宅で個人塾を開業するという選択肢は、多くの方にとって魅力的に映るでしょう。

コストを抑えつつ自宅での起業が可能な点や、個々の生徒に合わせた教育が提供できる点が大きな魅力です。

しかし、開業に向けては様々な準備物や注意点があります。

本記事では、自宅で個人塾を開業する際に必要な資格や届出、準備物、そして開業までのプロセスについて解説します。

目次

自宅で個人塾を開業するのに資格はいるの?

まず最初に気になるのが、「自宅で個人塾を開業するには資格が必要なのか?」という点です。

実際のところ、日本では自宅での個人塾開業に特定の資格は必要ありません

これは、教育委員会などの公的機関に認可される「学校」ではなく、あくまで民間の教育施設として運営するためです。

ただし、子どもたちに教えることを前提にしている以上、指導者としての信頼性を高めるために、例えば教員免許や関連する資格を持っていることは、保護者や生徒からの信頼を得る上で非常に有利です。

また、特定の科目においては、専門資格(英検やTOEICなど)が役立つ場合もあります。

また、塾経営をよりスムーズに行うために、経営に関する知識や教育心理学、コミュニケーションスキルなどを学ぶことも大切です。

自宅で個人塾を開業する時の届出

資格の有無に関わらず、個人塾を開業する際にはいくつかの届出が必要です。

まず、地域によっては、自宅で営利活動を行う場合に「住居用」としている自宅の用途変更が必要になる場合があります。

これには、役所への届出や、消防法などの規制を確認することが必要です。

次に、個人事業主として税務署に開業届を提出します。

この届出は、個人塾を営むための法律的な義務となります。

青色申告や白色申告のどちらかを選ぶことができるため、開業前に税理士などに相談し、適切な手続き方法を理解しておくことが重要です。

自宅で個人塾を開業する時の準備物①

個人塾を運営するにあたって、まずは必要な準備物を整えることが重要です。

これにより、授業のクオリティを高め、スムーズな運営を可能にします。

教室

自宅内で授業を行うため、専用のスペースを用意する必要があります。

できるだけ静かで集中できる環境を整え、机や椅子、ホワイトボードなどの基本的な設備を用意しましょう。

また、明るさや空調にも配慮し、生徒が快適に学べる空間作りが大切です。

個別指導を行う場合も小さなホワイトボードがあると便利です。生徒のノートの先生が直接書いて解説することもできますが、板書を生徒がノートに書いた方が知識の定着につながると思います。

教材

生徒に合った教材を準備することも大切です。

教科書や問題集、参考書など、生徒の学年や学習レベルに応じた教材を揃えることが必要です。

また、自作のプリントや資料も作成することで、個別指導に柔軟に対応することができます。

カリキュラム

生徒一人一人の目標や学習ペースに応じたカリキュラムを設定しましょう。

入塾時に保護者との面談を行い、希望する進路や学習内容を確認した上で、具体的な指導計画を立てることが成功へのカギです。

カリキュラムは個人塾にとって差別化につながる項目の一つです。生徒や保護者にとっても勉強の進度や方針が伝わりやすいので準備した方が良いと思います。

月謝袋

毎月の授業料を円滑に回収するために、月謝袋や請求書の管理システムを用意することが大切です。

手書きでも構いませんが、パソコンやスマートフォンで管理できるツールを利用すると、効率よく管理できます。

パソコン・タブレット

パソコンやタブレットは、教材作成やカリキュラム管理、生徒の進捗を記録するために必須です。

また、授業内容を効率よく整理したり、デジタル教材を使用する際にも便利です。

さらに、ホームページやSNSを通じての宣伝活動や、生徒・保護者とのメールでのやり取りにも役立ちます。

学習塾のパソコンやタブレットであれば、ハイスペックなものは必要がないので、最初は、中古で購入するか、レンタルで充分だと思います。どんな商品が使いやすいかを、購入前に試したい方はタブレットのレンタルがおすすめです。

プリンター

プリンターは、授業で使うプリントやテストの印刷、月謝袋や請求書などの書類作成に欠かせません。

家庭用プリンターでも十分対応できますが、印刷枚数が多い場合はインク代を抑えられるビジネス向けのモデルを検討するとよいでしょう。

自宅で個人塾を開業する時の準備物②

運営を始めるにあたって、生徒募集や運営管理に必要なツールや宣伝手段を整えることも重要です。

ホームページ

現代では、ホームページは信頼の証ともいえます。

基本的な情報(住所、連絡先、指導内容、料金など)を掲載することで、保護者や生徒が安心して問い合わせできる環境を作りましょう。

ブログやお知らせページもあると、情報を定期的に更新しやすく、SEO対策にも効果的です。

簡単なパンフレット

ホームページだけでなく、パンフレットも作成しておくと便利です。

近隣の学校や図書館、カフェなどに設置することで、地域に向けた広報が可能です。

デザインは簡単で構いませんが、塾の特長や指導方針を分かりやすく伝えることが重要です。

問い合わせ用の電話

専用の電話番号を取得するか、もしくはスマートフォンを活用して問い合わせ用の連絡先を用意しましょう。

保護者からの連絡をスムーズに受けられる環境が必要です。03plusなどを利用すると固定電話の番号をスマートフォンで受けることができます。

自宅の固定電話と問い合わせ用の電話番号を同じにすると、業者からの営業の電話が自宅にかかってきます。同居人に迷惑がかかるので、塾専用の番号を準備しましょう。

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販促用のチラシ

地域のチラシ配布サービスを利用するなどして、販促用のチラシを配布するのも効果的です。

ターゲットとなる生徒層や保護者に向けて、塾の特長を訴求するチラシをデザインしましょう。

開業までの期間は

自宅での個人塾開業は、他の業種に比べて比較的早く進めることができます。

必要な設備や教材が整えば、数週間で開業準備を完了させることも可能です。

しかし、各種届出や生徒募集の期間を考慮し、最短でも1〜2ヶ月の準備期間を見込むと良いでしょう。

開業にかかる費用

自宅で個人塾を開業する際の費用は、規模や設備に応じて変動します。

基本的な設備費用や教材費、さらにホームページの作成費用やチラシ配布費用などを考慮すると、総額で10万円〜30万円程度が一般的です。

規模によっては、これ以上のコストがかかる場合もありますが、自宅を使用することで家賃などの経費を大幅に削減できるため、比較的低コストで開業が可能です。

販促費用をかけたくないならSEO対策・MEO対策が重要

販促費用を抑えたい場合、SEO対策やMEO対策は非常に重要です。

塾に関するキーワードで検索エンジンやGoogleマップの上位に表示されるように、ホームページやブログ、Googleビジネスプロフィールの内容を充実させましょう。

地域名や指導科目をタイトルや見出しに含め、SEO・MEOを意識したコンテンツ作成が必要です。

まとめ:自宅で小さな【個人塾を開業】したい 開業までの準備物と注意点を解説

自宅での個人塾開業は、資格の有無に関係なく比較的簡単に始められる事業ですが、届出や準備物などをしっかり整えることが重要です。

また、開業後の集客にはSEO対策やMEO対策など地域へのアプローチが必要です。

しっかりとした計画を立て、子どもたちに良質な教育を提供できる個人塾を目指しましょう。

ATSUSHI SABURI

株式会社アドメディカル代表。大学卒業後、大手予備校に就職。学生募集に携わる。特にデジタル領域に力を注ぎ、 ホームーページ SEO・MEO対策、インターネット広告、コンテンツマーケティングを中心に売上拡大。少子化が進む
 教育
業界で毎年120%売上を伸ばす。独立後は、予備校時代のノウハウと人脈を生かし、富裕層向けの広告プランニング、 SEO・MEO・インターネット広告のインハウス(内製)化のサポートを中心に事業展開。

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