【初心者向け】Googleサーチコンソールの表示回数とは?表示回数の定義やアナリティクスとの違いを解説
ウェブサイトの運営者にとって、Googleサーチコンソール(Google Search Console)とGoogleアナリティクスは、重要なツールです。
それぞれ異なる役割を持ちながらも、サイトのパフォーマンスを追跡し、SEO戦略を最適化するために欠かせません。しかし、特に「表示回数」に関して混乱することが多いのではないでしょうか。Googleサーチコンソールでの表示回数がどのようにカウントされるのか、そしてGoogleアナリティクスとの違いは何なのか?
この記事では、サーチコンソールの表示回数の定義や、アナリティクスとの違いを解説します。
Googleサーチコンソールの表示回数は何を意味しているの?
oogleサーチコンソールで言う「表示回数」とは、検索結果ページにおいて、ユーザーの目に触れた可能性のある回数を指します。
具体的には、検索クエリに対してあなたのウェブサイトが表示されると、それが「表示回数」としてカウントされます。
表示回数の具体的なケース
上位に表示された場合:検索結果の最初の数件に表示されると、ユーザーに見られる可能性が高くなり、その分表示回数も増えます。
2ページ目以降の場合:2ページ目や3ページ目の結果に表示された場合でも、それが記録されますが、クリック率(CTR)は下がる傾向にあります。
リッチスニペットやサジェスト枠:特定のクエリに対して、リッチスニペットやサジェスト枠に表示された場合も表示回数としてカウントされます。
サーチコンソールは、こうした「表示」そのものを追跡することによって、どの検索クエリがどれだけあなたのサイトに関連付けられているかを理解するための貴重な情報を提供します。
Googleサーチコンソールの表示回数とアナリティクス表示回数の違い
Googleサーチコンソールの表示回数とGoogleアナリティクスの表示回数は、まったく異なる概念です。
サーチコンソールは「検索結果に表示された回数」を計測し、アナリティクスは「実際にページが表示された回数(つまり、ユーザーが訪問した回数)」を追跡します。
サーチコンソールの表示回数
- 検索結果ページに表示された回数。
- クリックされなくてもカウントされる。
- SEOの視点で、検索エンジンにどれだけサイトが露出しているかを確認するための指標。
アナリティクスの表示回数
- 実際にユーザーがページにアクセスし、ページがロードされた回数。
- クリックによるアクセスが必要。
- ウェブサイトのトラフィックやユーザー行動を分析するための指標。
この違いは非常に重要です。
サーチコンソールは、検索結果でのパフォーマンスを把握するのに役立ち、アナリティクスは訪問後のユーザーの行動を分析するために使われます。
これらのデータを組み合わせて理解することで、検索エンジン経由のアクセスがどのように増減しているか、そしてその後のユーザー行動がどのように変わるかを把握できます。
サーチコンソールはSEO対策で何をチェックするものなの?
サーチコンソールは、主にSEO対策の成功度を確認するためのツールです。
具体的に何をチェックすべきか、いくつかのポイントを挙げて説明します。
検索パフォーマンス
サーチコンソールの「検索パフォーマンス」レポートでは、検索クエリごとの表示回数、クリック数、クリック率(CTR)、平均掲載順位が確認できます。
これにより、どのクエリがどれだけのアクセスを集めているのか、どのページがユーザーに最もクリックされているのかが分かります。
インデックスステータス
「カバレッジ」レポートでは、Googleがどのページをインデックスしているか、またインデックスされていないページやエラーが発生しているページを確認できます。
これにより、検索エンジンに正しくサイトが認識されているかを把握し、必要に応じて修正が行えます。
モバイルユーザビリティ
現在、検索トラフィックの大部分がモバイルからのものです。
サーチコンソールはモバイルデバイスでのユーザビリティに問題があるかどうかを知らせてくれます。
これにより、モバイル対応の改善が必要かどうかを判断できます。
セキュリティや手動対策
もしサイトがセキュリティ上の問題やスパム行為を行っていると判断された場合、サーチコンソールを通じて通知されます。これにより、早急に対応を取ることが可能です。
表示回数が少ない時は何をする
表示回数が少ない場合、サイトが十分に検索結果で露出していない可能性があります。
これを改善するために、以下の施策を考えることが重要です。
1. キーワード最適化の見直し
ターゲットとしているキーワードが適切であるか、そしてそのキーワードに対して十分な検索ボリュームがあるかを確認しましょう。
競合分析を行い、競合が使用しているキーワードや、まだ取り入れていない関連キーワードを検討することが有効です。
2. コンテンツの品質向上
コンテンツが検索意図に合致しているかどうかも確認する必要があります。
ユーザーの検索意図を満たす高品質なコンテンツを作成し、詳細な情報や専門性を持たせることで、表示回数やクリック率を向上させることが期待できます。
3. リンク戦略の強化
内部リンクや外部からの被リンクを強化することで、サイトの評価を向上させ、表示回数が増加する可能性があります。
特に信頼性の高いサイトからの被リンクはSEO効果が高く、検索順位の向上に寄与します。
表示回数が多いわりにクリックが少ない場合は何をする
表示回数が多いにもかかわらずクリックが少ない場合、サイトが検索結果に表示されているものの、ユーザーにクリックされない、つまりクリック率(CTR)が低いということになります。
CTRが低い理由はいくつか考えられますが、それに応じた対応策を講じることで、クリック数を増やすことが可能です。
1. タイトルタグが魅力的でない
問題点
対策
- キーワードの最適化:検索結果に表示されるタイトルには、ユーザーが検索する際のキーワードを自然に含めることが重要です。これにより、検索意図にマッチしたページであると認識されやすくなります。
- 魅力的な表現:タイトルに「簡単」「無料」「解説」「完全ガイド」など、ユーザーにとって有益に感じるキーワードを追加することで、クリックを促せます。また、数字(「トップ10」「5つのポイント」など)や問いかけ形式にすることで、関心を引く効果があります。
2. メタディスクリプションが不十分
問題点
対策
- 具体的な内容を盛り込む:メタディスクリプションには、ページで何が得られるかを具体的に説明します。例えば、「このページでは、○○の方法をわかりやすく解説しています」といった具合に、ユーザーが得られるメリットを強調しましょう。
- アクションを促す表現:ディスクリプション内に「詳しくはこちら」「今すぐチェック」などの行動を促す表現を入れることで、ユーザーのクリック意欲を高めます。
3. ページの順位が中途半端
問題点
対策
- SEO対策の強化:検索順位を上げるために、コンテンツの質や内部リンクの最適化、被リンクの取得などを強化する必要があります。また、ページのユーザーエクスペリエンス(UX)やモバイル対応の改善も、検索順位向上につながります。
- リッチスニペットの活用:構造化データを導入してリッチスニペットを狙うことで、視認性を向上させることができます。目立つ検索結果は、順位が多少低くてもクリックを誘発することがあります。
4. コンテンツが検索意図と一致していない
問題点
対策
- 検索意図の再確認:ページのコンテンツがユーザーの検索意図に合致しているかどうかを再確認しましょう。特に、どのクエリで表示されているのかをGoogleサーチコンソールで確認し、そのクエリに応じたコンテンツや情報がページに含まれているかを見直すことが重要です。
- クエリに合わせた最適化:ユーザーが求めている情報に即した見出しや段落を設け、関連する検索クエリごとにページを最適化することが効果的です。
5. 競合のクリック率が高い
問題点
対策
- 競合の分析:競合がどのようなタイトルやディスクリプションを使用しているかを確認し、それを超えるような魅力的な表現を考えましょう。また、競合のコンテンツの質を超えるような詳細な情報や独自の視点を追加することも有効です。
6. ページスピードや技術的問題
問題点
対策:
- ページスピードの改善:ページの読み込み速度を改善し、ユーザーがスムーズにアクセスできるようにします。PageSpeed Insightsなどのツールを使って、改善点を見つけましょう。
- 技術的なSEOの確認:404エラーやリダイレクトチェーンがないか確認し、技術的なエラーを修正しましょう。
まとめ:【初心者向け】Googleサーチコンソールの表示回数とは?表示回数の定義やアナリティクスとの違いを解説
Googleサーチコンソールの表示回数は、検索結果におけるサイトの露出を示す重要な指標です。
この指標を理解することで、サイトのパフォーマンスやSEOの効果をより正確に把握することができます。
一方で、Googleアナリティクスとは役割が異なり、表示回数と実際のアクセス数を混同しないことが重要です。
表示回数が少ないと感じた時は、キーワードの最適化やコンテンツの改善、リンク戦略の強化を行うことで、SEO対策をさらに強化しましょう。

株式会社アドメディカル代表。大学卒業後、大手予備校に就職。学生募集に携わる。特にデジタル領域に力を注ぎ、 ホームーページの SEO・MEO対策、インターネット広告、コンテンツマーケティングを中心に売上拡大。少子化が進む 教育業界で毎年120%売上を伸ばす。独立後は、予備校時代のノウハウと人脈を生かし、富裕層向けの広告プランニング、 SEO・MEO・インターネット広告のインハウス(内製)化のサポートを中心に事業展開。